|
上記に記した“硝子体剥離”自体は病気ではありませんが、ときに網膜裂孔や網膜剥離という病気を引き起こすこともあるので注意が必要です。
飛蚊症の症状の急な変化は、目の病気を知らせるサインです。
飛蚊症を初期症状とする病気は、いずれも早期治療が重要です。
見える『浮遊物』の数が増えたり形が変わったり、視力が落ちるような症状の変化があれぱ、直ちに眼科医に相談してください。
■網膜裂孔(れっこう)・網膜剥離(はくり)
硝子体剥離やその他の原因で網膜に穴が開いたり(網膜裂孔)、その穴を中心に網膜が下の層から剥がれて硝子体の方へ浮き出す(網膜剥離)ことがあります。
このような現象が起こると初期症状として目の前を飛ぶ『浮遊物』の数が急に増加し、放っておくと失明にいたります。
“網膜裂孔”の治療はレーザー光線で裂孔の周囲を焼き固め(光凝固法)、剥離を防止します。
これは通院治療で行えますが、“網膜剥離”を起こすと入院・手術が必要となります。
■硝子体出血
糖尿病や高血圧、外傷などにより眼底で出血が起こり、その血液が硝子体に入ると突然、飛蚊症の症状を感じたり、目の前に赤いカーテンを引いたように感じます。
出血の量や部位によっては視力が著しく低下します。
出血が少なければ自然に治ることもありますが、止血薬や硝子体に流れ込んだ血液の吸収を早める薬で治療します。
症状により出血部位にレーザーを当てる光凝固法を行うこともあります。
■ぶどう膜炎
ぶどう膜に細菌やウイルスが進入したり、眼のアレルギー反応により炎症が起こると、血管から白血球や滲出物が硝子体に入り込み、飛蚊症の症状を感じます。
炎症がひどくなると『浮遊物』が増加し、視力が低下します。
炎症を抑えるための内服薬や点眼薬で治療します。
※ぶどう膜は、虹彩・毛様体・脈絡膜の3つの部分から成ります。
|