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●サプリメントって何?●

■消費者の認識


“悪玉コレステロール”と呼ばれるLDLコレステロールの値がやや高い60代の女性。
薬が必要なほどではない。

「サプリメントを飲みましょうか」と主治医に尋ねたら「薬ではないから効かない」と否定された。

広告をよく目にする。
知人も生活習慣病対策で服用している。
医師を信じないわけではないが「多少でも効くなら飲んでみたい」とも思う。

昨年夏から『風邪の予防』にと、数種類のサプリメントを摂っている30代の女性。
1粒に数十種類の栄養素が含まれている」という宣伝文句が魅力的だった。

1日の摂取量の目安は表示されているが、“食後”など、飲むタイミングが明示されていなかった。
食品扱いのサプリメントでは、薬と同じような表示は出来ない、とは知らなかった。

年末、風邪をひいた。
「やっぱり効かないのかな」。でもやめられずにいる。

 

■サプリメント市場の現状


現在、錠剤やカプセルタイプを中心としたサプリメント市場は6千億円前後とされている。
また「不況の割には売上げが落ちていない」とあるメーカーは言う。

サプリメントには、法的な定義はなく栄養補助食品と呼ばれることもある。
国が機能表示を認めた「特定保健用食品(トクホ)」と、栄養補給を目的にした「栄養機能食品」の他にもたくさん出回っている。

ある業界関係者は「サプリメントは薬と食品の中間。国が安全基準を定めているわけではなく、野放しの状態といえる」という。

約1万のメーカーがあるともされるが、業界でも正確な数字は把握できていない。
あふれる情報の中、よく理解しないままサプリメントを摂取している消費者が少なくない。

 

■有効性や安全性の『科学的根拠』

サプリメントに含まれている成分について、有効性や安全性を調べられるウェブサイト【国立健康・栄養研究所<「健康食品」の安全性・有効性情報>】は、科学的根拠がある国内外の文献から引用している。

試しに「肌にいい」「関節痛に効く」言われている『コラーゲン』について調べてみると、総合評価の有効性欄には「ニワトリコラーゲンの有効性については信頼できるデータが充分にない」、安全性についても「充分なデータがない」とあった。

研究所の梅垣敬三・情報センター長は
コラーゲンを飲んだら、自分の肌にすぐなると考えるのはおかしい。コラーゲンは大きな物質で、消化管からそのままの形では吸収されないからだ」という。

吸収しやすくしているという製品もあるが、どのくらい体内に取り込まれるのか具体的データを明示しているとは限らない。
吸収されたとしても、肌や関節など自分の望む部位に行くのかという疑問が残る。

このウェブサイトは、製品についての個別評価はしていない。
だが、漠然と信じられている成分の有効性や安全性の科学的根拠について、考え直す機会を与えてくれそうだ。

梅垣さんは「(本やインターネットなどで)科学的根拠があるといっても、“誰かが言っていた”など、根拠に値しないものが多い」と指摘する。
有効性を示す科学的根拠がある場合でも、自分に必要かどうかはまた別の問題だ。

例えば、抗酸化反応の役割を担うとされる“セレン”の場合、摂取量の足りない人が補給して効果があったという海外のデータはある。
だが、平均的な日本人は食事でセレンを充分に摂取しており、摂取が必要な日本人は少ない

「科学的に必要かは、それがなくなった時に病気になるかで判断すればいい。不足しているからと、使っていいものは(厚生労働省が食事摂取基準を示している)ビタミンやミネラルだけだと思う。」というのが梅垣さんの意見だ。

 

■「行間」読まずに成分見て

「サプリメントは栄養成分表示を見て。広告の『行間』を読まないで」
と、高橋久仁子・群馬大教授(食物学)は注意を呼びかけている。

例えば、1粒に何種類もの野菜の栄養素を含んでいるサプリメントがある。
「錠剤を飲めば野菜が充分摂れる」とは書いていない。
だが、種類の豊富さをアピールする宣伝文句を見ると、錠剤を飲むだけで野菜不足が解消される気持ちになりがちだ。

高橋さんがメーカーに直接尋ねたり調べたりした結果、このサプリメントの1日の目安量は、実際の野菜の約20g相当だった。
錠剤だけに頼って野菜を食べないと、野菜不足になるおそれがある。

10〜15gのミニトマトが2個分あるかないか程度。それで野菜を充分摂ったつもりでは困る。100g程度の小さめのトマトを1個かじった方が良い、と言っています」


高橋さんは、広告を見る際の注意点を3つ示す。

1つは「キーワード外し」だ。
例えば「ダイエットのおともに」と書いてあるサプリメントがある。法的には食品扱いなので、効果効能を明示すると薬事法違反になる。そこで「おともにした」結果は書いていない。
飲むと体重が減る、と思いがちだが、そうではない。

2つ目は「研究会」の広告だ。
客観的な立場を装って効果効能を示す広告を出している研究会に電話すると、販売の勧誘を受ける場合がある。研究会が、業者そのものである可能性が十分にある。

3つ目は「体験談」だ。
商品の利用者がサプリメントを利用して病気が治った、と語っていても、誰にでも当てはまる客観的な情報ではない。
過去には体験談自体が架空のものだったことが何度もあった。

「文学作品とは違い、行間を読んではいけない場面があることを伝えていきたい」と高橋さんは言っている。

 

■過剰摂取で重症化や死亡例も

中毒学が専門の内藤裕史・筑波大名誉教授は数年前、サプリメントで健康被害にあったことがある。

「目に良い」と言われているブルーべりーの錠剤を知人から勧められた。網膜の病気に悩んでいたからだ。
病気にいいのか、目のどの部分にいいのか全く分からなかったが、試してみたら2週間後に体に発疹ができた。

含まれていた15種類の成分を調べ、松の樹皮抽出物が原因と思い当たった。
完治まで約半年。

「天然だからといって、安全とは言えない」と実感した。わざわざ抽出されて高濃度になった成分を摂り、被害にあっている。過剰摂取の危険性も改めて感じた。

内藤さんはそれ以前から国内外の健康被害の実例を紹介してきた。
例えばビタミンCでは、30代の男性が500mgの錠剤を1日4〜5錠、入院数日前から10錠服用し、「急性尿細管壊死」と診断された。

過剰摂取したビタミンCが、代謝されて多量のシュウ酸を生じ、尿細管にシュウ酸カルシウムが沈着していた。

必須アミノ酸のひとつで、うつ病などに良いとされる“トリプトファン”も1日1g程度を飲み続けて死亡した例があった。
ダイエットなどに用いられることがある“αリポ酸”“クロム”でも被害例がある。
どれも体に欠かせない成分だ。

個人差はあるが「体に必須なものほど、偏って摂ると危険」と内藤さんは言う。


何種類もの製品を利用している人は少なくない。1製品なら過剰でなくても、併用した結果、過剰摂取になってしまうことがある。
しかも肝臓や腎臓の症状は何ヶ月も服用してから現れることが多く、サプリメントが原因と気づかない場合がある、という。

入院して服用をやめ回復したのに、退院後に再び飲み、重症化した報告もある。

「食事もバランスが大切。(どんな栄養素にも)良い面も悪い面もあるので、両方見ていかないといけない」と内藤さんは言う。

 

■薬との「飲み合わせ」注意
食品扱いのサプリメントも、薬との「飲み合わせ」には注意がいる。

付属病院にお薬外来がある愛媛大の野元正弘教授(臨床学理学・神経内科学)によると、例えば、うつ病を改善するとも言われているセントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)はクスリの効果を弱める場合がある。ある酵素を増やしてクスリの分解を進めてしまうためで、血圧を下げる薬など、病院で使う薬の半分に影響するという。

「セントジョーンズワートが絶対ダメとは言わない。薬の量を調整して対応する場合もある」と野元さん。
まず医師に相談してほしい、という。

サプリメントと薬を併用する人は多いといわれ、特にガン患者では半数を超すとされる。
だが医師に相談する患者は一握りのようだ。医師にサプリメント利用を否定されることを患者が恐れる為で、結果的に医師と患者のコミュニケーション不足が治療に支障をきたすかもしれない。

「どっちでもいい、という人にはやめてもらう。ただ、サプリメントが生活のハリになっている人では無理に止めない。医師が止めても、患者さんはだいたい使います」

愛媛大病院では、サプリメントを希望する患者には原則2週間試してもらう。
効果を体験できなければ、やめてもらうことにしている。

メーカー大手の小林製薬は、薬剤師お客様相談室(0120-63-9876、平日9〜17時)を開設し、飲み合わせに対応している。
城西大と協力して文献を集めたデータベースを利用し、医薬品と自社製サプリメントについて答える。
高齢者を中心に、月850件ほどの電話がかかるという。

サプリメントの使用を控えてもらうのではなく、服用時間をずらす場合もある。

例えば、マグネシウムやカルシウムを含むサプリメントを飲むと抗生物質が吸収されにくくなるため、摂取を薬と3時間ほどずらすよう助言する。

薬剤師の青木洋満さんは「『医師に相談すると叱られて怖い』と話す方が多い。ただ医薬品の邪魔だけは避けないといけない。医師にも相談してほしい」という。

  


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