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■お食い初めとは
「お食い初め(おくいぞめ)の儀」というのは、一生食べ物に不自由しないようにとの願いを込めて、初めて赤ちゃんに食べ物を与える儀式です。
この頃に、歯が生え始めることから、その成長を祝う意味もあり、離乳食を与える際の古来の儀式だと言えます。
■時 期
一般的には、生後100日目ごろですが、地方によっては、50日目、または、110日目や120日目ごろに行われます。
また、近畿地方では、お食い初めの儀式を延ばせば(食い延ばし)、長生きするということで、120日目以降の吉日に行なうことも多いと言います。

■お食い初めの歴史
お食い初めの歴史は古く、平安時代から行なわれていました。
誕生後50日目に重湯の中に「五十日の餅(いかのもちい)」と呼ばれる餅を入れて、箸で小児に含ませる「五十日(いか)の祝い」です。餅を含ませる役は、父親か外祖父が務めました。
源氏物語絵巻の「柏木の巻」では、光源氏が我が子の薫を抱いている「五十日(いか)の祝い」の図があります。
非常に古くからの仕来りなので、地方によって習慣も異なり、色んな呼び名があります。
お食い初めの食膳に「お歯固めの石」と呼ばれる小石を3個添えて、丈夫な歯が生えるように祈るところから、「歯がため」と呼ぶこともあります。この小石は「福石」とも呼ばれ、一般にお宮参りの際に氏神様の境内で拾ったり、川原や海岸などの水辺で拾ったりします。
初めて魚を食べるので「真魚(まな)始め」と呼んだり、初めて箸を使うので「箸揃え」とか、「箸祝い」と呼んだりします。
また、祝う時期が生後100日目ごろなので、「百日(ももか)の祝い」と呼ぶ地方もあります。
従来は、親戚や知人など大勢招いていましたが、最近では両親や祖父母など近親者のみで行なわれることが多いようです。また、両親と赤ちゃんだけで祝っても結構です。
■儀式の方法
正式には「養い親」が箸をとり、食べさせるマネをします。伝統的には、祖父母や親戚の中の最高齢の人が「養い親」になります。
これは長寿にあやかるという所から出た風習で、男の子なら男性に、女の子なら女性に依頼します。
今では、両親の役割になっていることも多いようです。
また、お食い初めの際に、「お色直し」と言って、白い産着ばかり着ていた赤ちゃんに色物の服を着せて祝う儀式を同時に行なう地域もあります。
■手 順
まず、お膳に並べられた縁起のいい食べ物を口に持って行き、食べさせるマネをします。
次に、箸を小石に触れて、その箸を赤ちゃんの歯茎に当てます。
この時に石のように丈夫な歯が生えるようにお願いします。
本格的な儀式では、「飯、汁、飯、魚、飯」という順に3回食べさせるマネをしますが、この際に、「一粒舐め」と言われるように一粒だけでも食べさせるようにします。
■お膳のメニュー
一般的に、一汁三菜が基本で、尾頭付きの焼き魚、赤飯、すまし汁(蛤、または、鯛か鯉など)、煮物、香の物か梅干、それに歯固めの小石を3個添えます。
伝統的に、箸は柳の白木で、男のお子様には朱塗りの漆器、女のお子様には黒内朱(外側が黒塗りで、内側が朱塗り)の漆器を使用します。
このお膳のセットは母方の実家から贈られる習慣があり、家紋は嫁ぎ先の家紋を入れることが多いようです。
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